和歌と暗号文の共通点 —31文字に込められた想いの復号—

この記事は第18回全国高等学校情報教育研究会全国大会(千葉大会)で公開するために更新されています。
…いい加減、このサイトも作り替えないとなあ。memosか何かにする予定。
以下、授業で実際に解説した、情報的な視点での再構築例です。


はじめに

和歌とは、わずか31文字(5・7・5・7・7の定型)という短い形式の中に、深い感情や情景、歴史的背景までも封じ込めた日本独自の文学形式である。現代においてこの「短く意味を圧縮した文」を別の観点から見たとき、そこに“暗号文”としての性質が浮かび上がる。本稿では、和歌と暗号文の共通点について考察し、なぜ人々は31文字に物語を圧縮したのか、それがいかにして“復号”されるかを読み解いてみた。

 

1. 圧縮された情報としての和歌

和歌が持つ特徴の一つに、「意味の圧縮性」がある。例えば、在原業平の詠んだ

ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは

という和歌は、現代語訳では数行におよぶ叙述[1]となる。このように、31文字の中に情景描写・感情・歴史・比喩などを凝縮し、それを受け手が“読み解く”形式は、現代の暗号通信における「暗号化と復号化」の関係性に近い。

 

2. なぜ31文字に収めたのか?

■ 伝達速度と資源制限

平安時代、和紙や筆墨は貴重品であり、無制限に文字を書き連ねることはできなかった。また、文を口伝で伝える文化も根強く、耳で覚えやすく、記憶に残りやすい短文形式が好まれた。その点において、31文字という形式は、情報の圧縮性と記憶性のバランスを取る、最適化されたフォーマットであったと考えられる。

■ 韻律と拡散性

和歌はその形式自体に美しいリズムがあり、これは音声メディア(口伝)としての拡散力を高めた。短く、美しい言葉のリズムは、人々の記憶に残りやすく、伝播しやすい「詩的パケット」として機能していたのではないか。

 

3. 復号鍵としての「知識」と「文脈」

和歌は、それ自体が“閉じた意味”を持たないことが多い。背景となる出来事、詠み手の立場や感情、受け手との関係性を知らなければ、真意[2]にたどり着くことはできない。この構造は、現代暗号における「鍵」の存在と極めて似ている。

 

■ 例:在原業平と藤原高子

前述の歌が「竜田川の紅葉」という自然描写にとどまらず、在原業平の許されぬ恋を暗に示していると“解読”できるのは、彼と藤原高子の逸話を知っているからである。つまり、

  • 和歌:暗号文
  • 背景知識(作者・時代・逸話):鍵(Key)
  • 現代語訳:復号結果

という対応関係が成り立つ。

 

4. 和歌という“文化的暗号”の意義

和歌は単なる情緒表現の手段にとどまらず、感情や思想を、共有可能な“文脈”を持つ相手だけが解読できる暗号文としても機能していた。これは、貴族社会における婉曲な愛情表現、政治的立場の主張、そして感情の秘匿・開示といった複雑な人間関係の中で、安全かつ優美なコミュニケーション手段となっていたと考えられる。

おわりに

和歌と暗号文の間には、圧縮・鍵・復号という共通構造が存在する。わずか31文字という制約の中で、いかにして情報を封じ込め、読み手がそれを解くかという構造は、技術とは異なる形で日本文化の中に根付いていた高度な“情報技術”である。和歌はまさに、情緒と意味を隠すための美しい暗号であった。

 

参考文献

和歌

ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは(在原業平)

現代語訳

「(川面に紅葉が流れていますが)神代の時代にさえこんなことは聞いたことがありません。竜田川一面に紅葉が散りしいて、流れる水を鮮やかな紅の色に染めあげるなどということは。」–(百人一首の風景)

 

更に深い意味を読み取る(復号化)

屏風に描かれた絵に合わせて詠んだ歌とされていますが、これは恋多き在原業平が、二条后(にじょうのきさき)、またの名を藤原高子(ふじわらのこうし)に捧げた歌ともいわれています。
二条后は清和天皇の女御であり、陽成(ようぜい)天皇を生んでいますが、入内(じゅだい)する前には在原業平と恋人関係にあったとされています。
彼女は一族にとって政治的な切り札であり、天皇との結婚を予定されていました。許されぬ恋に落ちた在原業平と藤原高子(後の二条后)は駆け落ちを試みますが、失敗してしまったといいます。
この歌は「当時の恋心は色あせておらずまだ赤々としている」ということや「当時の燃え上がるような恋を思い出して」といったことを、在原業平が暗に述べているのではないかという説もあります。


  1. 百人一首の風景 ↩︎
  2. よろづ萩葉(Note) ↩︎

生成AIと情報科

8月に京都で発表してくるんですが、先取りまして資料をここに出しときます。(半ば自分用)
江戸川大学でのパネルディスカッションにも役に、立つ、のかなあ。
そろっている先生方が先生方なので、もっと濃ゆいネタをもっといた方が良いのだろうか・・・。

※録画設備はそろいました。後は時間の捻出だけ!

PDF:[生成AIの教育利用の方向性]
PDF:[自己肯定感を向上させるAIチャットボットの制作]

参考資料
初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン
生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について
生成系AI(ChatGPT等)関連情報
人間中心のAI 社会原則
アシロマAI23原則

授業の作り方を動画で公開しようかと。

いや、たいしたものではないんですが。
専門学科に移動してから、専門科目の授業ばかりしているせいで、今年度も含めて、情報Ⅰの授業を持てていないんですよね。

そろそろ情報Ⅰの授業作りがしたいのですが、どうしても生徒が居ないとやる気が出なくて・・・。
配信(録画)しちゃえば良い意味で緊張感が産まれるのかなあと。

ということで、(私の)授業の作り方、を公開しようかと。字とか汚いんですけど、許して頂いて。
適当なペースで進めていきたいとは思いますが、問題は教科書の著作権。
情報Ⅰは実教出版と東京書籍の教科書を教材研究用に自費購入しているのですが・・・。
採択している教科書や、資料としての教科書を配信に載せることが出来ないのでどうしようかと。

指導要領ベースで作ることも出来るんですが、教科書毎の特色が出ないよなあ、と。
どうしようかなあ。
配信に載せても良いよ!って教科書会社さん、居ないかなあ・・・。

教科書をいい加減、自分で作れって話か・・・。同時に、やる・・・?
ううむ。

大手Webサイトのipv6をcheck

ご無沙汰しております。
なんやかんやありまして、なんやかんやとやっております。活動が少し見れるハズ

回線を光クロスにしてから、ついに自宅のルーターをXG-100NEから入れ替えたのでMAP-Eが降ってくるまでIPv6 チェックして遊ぼうかなって。

https://www.google.co.jp/→勿論OK
https://yahoo.co.jp/→NG え、だめなんだヤフー…。Aしか登録してないなんてことある?
https://www.msn.com/ja-jp→NG ええ。マイクロソフトさん…?AAAA持ってないの?
https://www.office.com/?auth=2&home=1→OK あれ、365は行けるんだ。
https://twitter.com/→NG まあ仕方ないね…。
https://www.amazon.co.jp/→OK Amazonは余裕でした。そらそうかっていうかそれが普通…。
https://www.facebook.com/→OK 傾向がつかめないなあ。
https://www.microsoft.com/ja-jp→OK あ、こっちはOKでした。
https://www.pref.chiba.lg.jp/→NG まあ期待はしていなかった。
https://www.digital.go.jp/→OK 流石にデジタル庁はね。
https://www.kantei.go.jp/jp/naikaku/index.html→OK 随分と良くなったよなあ。自衛隊はどうだろう。。
https://www.mod.go.jp/→OK おおー。最高裁は?
https://www.courts.go.jp/saikosai/index.html→NG まあ、ですよね…。

v4とv6の切り替えが黎明期って感じですかね。。
スマホの電波(Docomo&AU)もIPv6が取れるときと取れないときがあって。同じ基地局なのに割り当てられるときと、そうでないときがあって。
不思議なんですよね…。

NCMBをPythonで使うときの覚え書き。

使い方に関して全くドキュメントが見当たらないので備忘録。
ニフクラをPythonで扱う際の書き方です。

#初期設定
from NCMB.Client import NCMB
apikey=’cc2eafa60a32db125~~環境に合わせて代入’
clientkey=’2dd52f63a92d4c4~~環境に合わせて代入’
ncmb = NCMB(apikey,clientkey)
#———作成(追記)——————————————-#
obj1 = ncmb.Object(‘Python’)#DB名’Python’
moji = ‘HelloWorld’ #更新したい値を変数にいれる int,str,etc…
”’データの更新。
1.カラム名,値をset
2.同時にセットしたい値を列挙
3.saveで追記。
”’
obj1.set(
  ‘hogehoge’, str(moji)
).set(
  ‘num’, 12345,
).save()
#———更新——————————————-#
obj2 = ncmb.Object(‘Python’)#DB名’Python’
hoge = 50 #更新したい値を変数にいれる int,str,etc…
”’データの更新。
1.objに更新対象の主キーをset(objectId,値)
2.更新したい値をset(カラム,値)
3.saveで上書き。
”’
obj2.set(
  ‘objectId’, ‘3bdHvAZ3BnGLbP44’
).set(
  ‘num’, int(hoge),
).save()
#———取得——————————————-#
”’データの取得。
1.queryにDBをセット
2.queryに検索条件を設定
3.結果を配列aryに格納
4.配列の該当カラムを出力
”’
query = ncmb.Query(‘Python’)
query.equal_to(‘objectId’,’3bdHvAZ3BnGLbP44′)
ary = query.fetch_all()
for i in ary:

    print(i.get(‘num’))

とりあえずinsert,update,selectでした。
objの中身をブランクにするコードも需要がありそう。
ncmb_python

ncmb_python

ncmb_db

ncmb_db

光クロス10Gに変更に伴う自宅サーバーの設定。

結論から言うと、出来る。(改善点はたくさんある)
“出来ない”とするサイトも多いようだが、間違いなく出来る。

ドコモnetの光クロスにするとMAP-EのIPv6環境になるので、ISPが指定してきたポートでしかIPv4を使うことが出来ない。
※MAP-Eは1つのIPv4を複数の家庭で共有し、通信をポート毎に切り分けて配信している。

123.456.789.1:1~10000 →A宅
123.456.789.1:2~20000 →B宅
123.456.789.1:3~30000 →C宅…

このとき、ポート番号は契約者側から選ぶことは出来ないし、実際に割り当てられるポート番号も断続的。
2000~2100,3600~3650等

我が家の取得しているIPが下記の通りだったとして。
v6:2400:4051:0:0:123:456:789:1
v4:123.456.789.1

本来であればhoge.asami.chiba.jpに対するレコードを
AAAA 2400:4051:0:0:123:456:789:1
A 123.456.789.1
と設定しておけば良いのだが、これだとipv4の通信はポートが指定できないので通らない。

解決策その1
IPv6とIPv4をサブドメインで切り分け、IPv4接続の場合はMAP-Eで割り当てられたポート番号で通信をする。
IPv6.asami.chiba.jp = 2400:4051:0:0:123:456:789:1
IPv4.asami.chiba.jp:8080 = 123.456.789.1:8080

これで証明書周りは解決出来るが、面倒臭い。

解決策その2
cloudflareのproxyを使う。
cloudflareにAAAAレコードで登録しておけば、
ユーザーはCDN側と通信してくれるため、IPv4でも通信が出来る。
※自宅サーバー <=IPv6=> cloudflare <=IPv6 or IPv4=> client

ただし、無料プランだとクライアント側の最大アップロード容量が100MBに制限されてしまう。
私の環境ではファイルサーバーなども使うので採用出来なかった。Webサーバーなどであればこの方法が一番良いと思う。

解決策その3
VPSでIPv4&IPv6の両方を持つプロキシサーバーを立て、(IPv4環境から使うときは)経由させる。
ConoHaVPSでubuntu辺りを立て、squidを使って通信する。
※自宅サーバー <=IPv6=> PROXY <=IPv4=> client

自宅サーバーは基本的に限られたユーザーでしか利用していないため、今回はこの方法を採択した。
proxy経由でも60Mbps~80Mbpsは出してくれるので問題ない。

解決策その4
オレオレCDNを自前で用意…というよりはキャッシュサーバーを用意して、そっちと通信する。
イメージとしてはその2+3。ドメインのA&AAAAはcacheを示し、リダイレクトで自宅サーバーとやりとりさせる。
※自宅サーバー <=IPv6=> cache <=IPv6 or IPv4=> client

本来であればこの方法が一番利便性が高いので、実際問題とても悩んだ…のだが。
折角10Gで通信してるのに回線を落としたくないなあ、と。※サーバーは5Gbpsで動いている
実際に使うかはさておいてIPv6の環境では5Gbpsという数値を維持したいので採択しなかった。


ということで現状は1+3の両方で運用している。
IPv4でしか通信出来ない環境下ではプロキシをONにし、プロキシが使えない場合は泣く泣くポート番号を打って通信。

IPv4からの攻撃(他国からのランダムなアタック)が激減したと思えば、まあ許せるのかなあ。

Nuro光2Gを解約して光クロス10Gに乗り換えた話

結論から申しますと、Nuro光は品質が酷くなりすぎて解約しました。約2年間ありがとうNURO。さようなら。

2G線をNASやサーバー類とPC類で分けて使ってまして、速度は出るんですよ、速度は。以下雑な画像。
パケロス65%

速度だけ見ればこれなんか遅い方で、上下ともに800~900Mbpsは出ています。
が、兎にも角にもパケロスが酷い。

オンラインゲームでは切断ばかりするし、マッチングもまともに機能しない。
まだね、それはいいんです。ネットワーク設備を増強してくれるなら、それで。
いよいよTwitterなどで集団告訴と騒がれ始めてから2週間ほどして、1日(!)のパケロス平均が3%を超えているのにいよいよ我慢できずサポートに聞いてみました。
「この障害を認識していますか?」&「対応する予定はありますか?」
ざっくり言えば返答は「速度の低下はあれども、パケットロス率などを障害とは認知しません。対応する予定もありません。」でした。

ワーオふざけんな。
あくまで知らぬ存ぜぬで行くらしい。その場で上司などにも確認していただいたが、あくまでこれは問題ではない、と。
その場で解約手続きを進めました。違約金なんて知ったことかー!

※後日ネットワーク機器を増強しますってアナウンスが流れました。あの電話での話は何だったんだという個人的な怒りは今なお、少し。

話していて不思議だったのが、
最近のONUルーターって接続台数に制限があるんですって。32台。
無線の同時接続台数と間違えてないか?と聞いたんですが、有線も含んで32台までだと。

いやこれ、マジらしいです。
私が使っていた環境では、NUROで指定されたONUルーターにブリッジでルーター付けて、外部用と内部用で切り分けていました。
ルーターから見えるのはあくまで2台とか3台で、DHCPやらなんやらは全て下位のルーター任せ。
そういったのもすべて含めて、32台らしい。マジか。

スマホとAIスピーカー、家電にスマートホーム類、簡単に超えそうですけどね、32台なんて。
ルーター x3
HUB x3
NAS x1
サーバー類 x3
アレクサ x3
GoogleHOME x3
fireTV x2
TV x2
レコーダー x2
PS4 x1
switch x1
sesame x4
洗濯機 x1
冷蔵庫 x1
スマホ x3…
他PC x3~
まあ、合計40台ちょっとが繋がっている訳ですが。
一般家庭でも4人家族とかになれば32台なんて速攻消費しそうですけどね。なんで32台なんだろ…。
※ちなみにこれはNuroだけじゃなくて、新しく契約した光クロスでもそうでした。
フレッツ 光クロス対応レンタルルータ XG-100NE

まあ、何にせよ今回のNUROの対応は本当に頭に来ました。
ベストエフフォートだから別に良いだろってことなんですかね?
速度よりは品質の方が重要だと思うんですけどね。総務省かなんかの基準値って平均0.1%未満とかじゃありませんでしたっけ? 0.01%?
1日平均 が 3%だったりするわけですよ。時間平均だと7%とか9%もあるわけで。
Nuro曰く、改善しました!って発表があってもこれは変わらずひどい状態です。

せめて真摯に対応してもらえればと悔しい思いですが、行っても仕方ないので早めに解約。
光クロスは光クロスで結構大変だったんですが、それはまた別のお話…。

情報Ⅰを1学年で学ぶ理由

お久しぶりです。
某所でアドレスを晒されてしまったので、いい加減何か更新せねばと投稿。
そろそろ日頃の授業実践なんかが貯まってきているので紹介していきたいところですが、まずは例によって暴走しておこうかと。

よくある質問:何で情報Iは1年生でやった方が良いの?

これは全国高等学校情報教育研究会、略して全高情研ではずーーーーーっと発信されてきた内容です。学習指導要領的な回答はそちらの資料を見た方が良いでしょう。
入試的な側面からもお答えできます。 特に進学校は気をつけた方が良いと思いますよ。情報Iが入試科目になるにあたって「高校3年生で履修するんじゃ受験に間に合いません」 そんな保護者からの連絡がいつきてもおかしくありません。


でも今日は!色々思うところがありまして!パッションで!暴走しようと思ったんです!!!!
ということで、私なりの回答です。

そもそも昨今、ディジタル化されてないものなんで無いんですよ。
情報はどの科目でも絶対に関わってきます。密接に関わる筈なんです。
文科省がよく言うように、情報は「読み書きそろばん」と同列なんです。使い勝手の良い「ツール」なんです。

他教科との連携について話がありましたね。いくらでも出来る筈なんです。というか、絶対にしたら楽しいんです。楽しい学びになると思うんです。
例えばですよ。全然他教科の知識が無い私が、勝手に語りますよ!?

国語
私は古典と組み合わせたいですね。(古典かな?)和歌ですよ、和歌。素晴らしい暗号だと思いました。情報の圧縮技術が見事です。
情報伝達に制限のあるなかで、如何に伝えるか、読み取るかの技術。
こゆーい、研究授業なんかで使いたいなら過去の世界を情報技術(VRやAR)でモデルに再現するのも良いかもしれません。
あとは、現在と過去の文章を見比べてどういった違いがあるのかとか。文法を形態素解析の側面から解明しても良いと思います。

数学
まず統計は外せませんよね。統計学びました、仕組みを知りました。
じゃあ実際に使ってみよう。データの収集や手の計算は大変だからコンピュータに任せよう(データは大きければ大きいほど良いでしょう?)
例えば私がやったのは、某H学園の先生に習ってフィッシャーの正確確率検定を持ち出しました。
参考URL:https://bellcurve.jp/statistics/course/23950.html

実際に数値をネットとスマホのアンケートで速攻集計して、関連性があるかどうかを見てみました。
統計的に有意といえるかどうか、とかね。
数値を集めてからは、Excelで求めても良いし、プログラミング(R)で求めても良いし、
面倒臭ければオンラインなどに用意されているツールを使ったって良いんです。
https://www.kisnet.or.jp/nappa/software/star/freq/2×2.htm
重要なのは、有意水準の話とその結果なんだから。

理科
音の伝達を波形にしてもよいし
色をRGBでの認識にして補色で遊んでも良いし残像や補色で遊んでも良いですよね!
https://apec.aichi-c.ed.jp/kyouka/rika/butsuri/2018/hadou/hosy/hosyoku.htm
人間が認識する「色」の仕組みに科学的に迫るチャンスじゃないですか。
虹のグラデーションを例に出しても良いのでは?!
生物や化学、物理地理、全ての例はちょっと大変なので割愛させて貰いますが、無限大でしょう?シミュレーションしたって楽しいと思いますよ。

社会
公民の情報モラルが最近のホットですよね!
情報モラルについてはここ数年研究していたのでちょっと語りたいんですが、流石に長すぎるので。。(割愛)
何で「公民」で扱うのかを考えると、本当に奥が深いというか、楽しいですよ。
SNSの使い方~なんて表面上だけの問題で終わらないで欲しいです。もう3歩ぐらい踏み込んで欲しい。
それこそ、「いわゆるコンピュータ・ウイルスに関する罪について」まで例に挙げて欲しいレベルです。
http://www.moj.go.jp/content/001267498.pdf
これに関しては『Wizard Bible事件から考えるサイバーセキュリティ』(PEAKS)で少し語ったので興味がある人は是非…。
社会と情報モラル、情報に関する「犯罪」は密接に関係しているので、今後はどんどん重要度が増してくるはずなんですよね。
本来であれば情報科で教育すべき所なんですが、時間も限られている中でなかなか手が回らず…。

英語
英語に含まれる情報量と日本語に含まれる情報量の違いとか
普段使われる言語でどこまで削減されているのかとか
文字でのやりとりになるとイントネーションは削除されるわけですが、どうやってカバーしているのかとか。
(スラングや略称に触れても良いんじゃ無いですか!?)
そもそもコミュニケーションにおいて情報の送受信は言葉だけじゃなくて、どういったものがあるのかとかアプローチはいくらでもあると思うんですよね。

体育
競技における戦術を練るツールとして使っても良いと思いますし(フォーメーションとか、効率とか)
3Dモデルデータを用意しておいて動きの確認をしても良いと思います。可動域とか!
あとは試行錯誤やサイクルの繰り返しのなかで、反省点や課題を見つけるのに使っても良いですよね?
統計をとってもいい! 感覚であいつは上手い、あいつは点を入れる、とかじゃなくて
数値化したり、どんなシチュエーションで点が決まるのかとか。 やっぱり戦術戦略の話が相性良いのかもしれませんね?!

音楽
楽譜って素晴らしいですよね!楽器演奏のプログラミングだと良いと思います。
1つの曲をそのままPCに演奏させようと、音符で出力したとして、楽譜との長さの違いに驚愕するんじゃないかな。
最大効率のフローチャートで書かれてますよね、楽譜。現存する譜面の全てが、本当に素晴らしいと思います。

また、芸術からは少し離れてしまいますが、音の構造をコンピュータに再現させると科学的に理解が進むかもしれません。
その正確無比な音と、アナログで「色」のついた音とを比べたときに、何を感じ得る、読み取ることが出来るのか、なんて実践できたら幸せじゃ無いですか?!

美術
なんと言っても、アートとデザインですよね。
例えば絵画(?)であれば、CMYの色に関する知識から始まって、じゃあアートの分野とデザイン分野では色彩の使い分けにどんな違いがあるのかな?とか。
ディジタル化されているもの、ないしデザインとして制作されている「情報」的な側面のものと、
より人間の感性に訴えるような「芸術」的な側面のものと。
その差異を教えることが出来たら、「人間性」についてもっともっと迫れると思うんです。

書道
私だったらフォントの歴史に触れてみたいです!篆書とかいいですよね!
「書」として代々受け継がれてきたメディアとしての特性、その歴史を引き合いに
ディジタル化出来るところ、出来ないところ。すべきである所、すべきでは無い所に迫りたいです。
やっぱり芸術は奥が深い…。

家庭
私、家庭科だったらどうしてもシミュレーションや生活に関する「重み付け」とか、
そういった方面をオススメしたいんです。もっと色々あるとは思うんですが、様々な状況下における判断ツールとして情報を上手く使いこなせるようになって欲しい。
もちろん、調理実習などでアルゴリズムやフローチャートに触れても良いとは思うんですが…。


すみません、調子に乗りました。
でも、勢いだけでもこれだけ出るんです。

是非他教科の先生に見て頂きたい。
授業で教えた知識を、気軽に「使わせる」ことができたら、幸せになりませんか?
学びが楽しくなりそうじゃ、ありませんか!?

組みましょうよ。是非やらせて下さい。
任せて下さい、「情報の使い方」や「汎用コンピュータの使い勝手」は1年生の最序盤で履修します。
1年生で、情報をやらせてください。それで、3年間フルに連携しましょうよ!

なんて言ったって「汎用」コンピュータですよ。何でも出来ます。相性は最高です。情報は、「読み書きそろばん」に並ぶツールなんです。

もちろん他の側面もありますよ?
実験器具を安く買うとか、世の中でだまされないようにするとか、情報学的な側面はたくさんあります。

私が今、暴走してでもお伝えしたいのは。

気軽に知識を、試せる。使える。形に出来る。
それが当たり前の世の中にしていきませんか!?
それができるって、最高じゃないですか?
こんなに面白い科目、ないよ。全然他教科に負けないよ。情報は最高だよ。

っていう。ただそれだけのこと…。
乱文失礼。

コロナにかかった話。

死ぬほど大変だった。おのれコロナめ。
後遺症で今もちょっと大変。おのれコロナめ。
一応記録を載せておきます。今後かかる人は参考までに。

絶対に用意した方が良い物
パルスオキシメーター
スチーム型の加湿器
ポカリスエット2箱

出来ればあると良い物
湿度計

まとめ
パルスオキシメーターが無いと、そもそも入院すべきかどうかの判断が出来ません。生きる指標になります。
また、部屋の湿度が50%を切ると私は咳が激しくなりました。加湿超大事。
後は日々のエネルギーをポカリで補給するしかなかった。
固形物を食べる事も出来なくは無いのですが、メチャクチャ時間がかかります。

続きは詳細なログ。リアルタイムでログを続けていたので残しておきます。
※コロナにやられて口調が崩れていますがご容赦を。
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情報の専門学科に異動しました。

夏休みも終わりかけた今更ですが、

全日制 普通科情報コースから、

全日制 情報理数科 のある学校へ異動しました。

で、なんやかんやと活動し、

8月23日に行なわれた

【令和3年度、全国専門学科「情報科」研究協議会】の発表資料を置いておきます。

以下は個人的な振り返り(ダイジェスト)。

気をつけなばならないな、と思ったのは「情報」分野に固執してしまうこと。生徒も我々も。

文房具のように、という基礎は情報で叩くし、作り上げますけれど、その力はもっと広大で有効に、社会全体で発揮してもらわないと。そのためにはやっぱり他教科との連携が必須だなと。

この力は、様々な分野で発揮してもらわないと、もったいない。

我々が「情報科」に引きこもってはいけないし、生徒を閉じ込めちゃいけない。視野をもっと広げてあげないと!