神奈川県高等学校教科研究会情報部会での発表に関するメモ書き
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Society5.0を意識した授業 ~協力者Aの悩みを解決せよ~
みたいなタイトルで発表します。今年は協力者の方がいて、例年よりも濃い内容になったかなあ、と思っています。
なお、「被験者A」と称するのが正しいのかもしれませんが、怖さを感じる、ということで「協力者A」と表します。
情報テクノロジーでの授業となりますが、狙いとしてはこの、ハード、ソフト、デザインを全部ひっくるめてやってみたい、というのと「問題を解決するという一連の行動」を体験させたい、物作りを身近に感じて欲しい、なんてのが大きな狙いです。
協力者Aですが、概要は以下の通り。
要は、彼の「コミュニケーションを取りたい」という希望をどうやって解決すれば良いのか?
情報コースからのアプローチ、君たちの持っている技術で何が出来るかしら?というような内容で、2学期の計20回ほどで授業を行ないました。
例によって、コードは主にコピペ、ただしデバイス作成(半田付け)なんかは付きっきりで作業しました。
主に使用した物としてPro Micro。自作キーボード界隈の部品を一通り使いました。
実は、昨年はArduino Unoを使い、今年の1学期はMicrobitを使っていて、そこらで代用出来れば良かったのですが。
出来ればPCに対応していて、PCを操作した方が汎用性が高いため、じゃあどうしよう?と行き着いたのがHID機能です。
実は・・・、最初はMicroBit+ipadでなんとかしたかったのですが、スイッチに対する入出力のPin不足に悩まされました。
※しかしスイッチをたくさん使いたい、という要望にたいしては以下の資料通りに解決
ただ、やっぱりHIDのエミュレート機能は必須かな、と。
専用デバイスよりは、キーボードやマウスとして認識させることで壊れてもすぐに容易できる汎用性を得よう、という発想。
しかしこれは、BadUSBなどを代表とするUSBの脆弱性もつけるため、正直、やって良いかどうか悩みましたが、行き当たりばったりで挑戦してみました。
作品例
生徒たちの感想としては、
マイコンやスイッチの仕組みを理解できた
マイクロビットでは作れなかった
便利な物を作る事が出来た
自分用にも作りたい
ボタンを増やしたい
押したかどうかの確認を出来る様にしたい
ディスプレイを付けたい
携帯につなげるようにしたい
楽に操作ができている
マウスの感度を調整したい
手元でレイヤーの切替状況が分からない
濁点の入力が上手く作れなかった
キーボードをエミュレートした悪用の可能性に気をつけねばならない
出るかな?とは思っていましたが、悪用の可能性に言及してきた生徒がいてとても嬉しく思いました。
本当はセキュリティの話で小一時間使いたいのですが、今回の発表では泣く泣く諦め。
大分昔に某マク〇ナルドの配布USBにウイルスが!なんて話が出てから(?)日々進化を遂げているBADUSB界隈。
さておき。
そんなこんなで実際にデバイスを作って、試してみて頂いた後のフィードバックで我々はコテンパンにされるわけです。
使う前
使った後
以下まとめ
キーマップ2種類
https://git.asami.chiba.jp/asami-t/qmkgit/blob/master/keyboards/shiro/keymaps/kadai/readme.md
https://git.asami.chiba.jp/asami-t/qmkgit/blob/master/keyboards/nafuda/keymaps/kadai/readme.md