教育実習生の指導をすることになりました。教科やHRの担当かと思いきや、全体の総括として指導してほしいとのこと。
※実は私、まだ3年目なんですけど。バリバリ若手なんですけど。
まあこの業界、どこもカツカツって事なんでしょうね。ツラい。
雑多な形で、話しておきたいことをメモ。
【何のために教育実習に来るのか考えておいてほしい。】
目的を2~3つは持ってくること。君は教育実習を通じて、何を知りたいの?
※現場を知る、教員を知る、授業をしてみたい、免許を取得したい、部活がしたい、その他諸々
【生徒に対して誠実であってほしい。】
分からないことは素直にわからないと答えて良い。
適当な事を教えないでほしい。全てにおいて生徒を第一に考えて行動してほしい。
【教育実習は出会いの場ではない。】
教育実習中に得た情報、得た信頼、得た関係は、実習後にリセットしてほしい。
TwitterやLINEで友達になった。付き合うことになった。学校辞めた。 なんてケースも過去にあった。
元実習生が生徒に酒を飲ませて特別指導になるという事もあった。 ふざけんな。
【学習指導要領を読んできて。】
教職課程を履修するなら、もちろん持ってるよね・・・?
最低限、科目の解説編は当たり前のように読んできてください。
我々の「授業」が何を基準に構成され、動いているのか、最低限の知識です。
適当な授業はしないでください。前に立つからには君も「先生」なんです。
【教員をよく観察し、常に疑問を持て。そして聞いて!】
どんなにヘラヘラしていようとも、どんなに適当に見える時も、現場における教員の行動は、ほぼ全て、意味や考えがあっての行動です。
「ヘラヘラしている人の演技」をする場合もあります。教員は役者です。
「今の行動は何でだろう?」 「今の対応は何でだろう?」
常にその疑問を持って、分からないところは何でも聞いてください。
【生データに触れる唯一の機会を無駄にしないで】
教育実習は、おそらく君たちが「教員を志す」前に触れられる、
最初で最後の「生データ」です。その時間を1秒たりとも無駄にしないでほしい。
「早く来て、遅く帰れ」 というわけではありません。時間なんてどうでも良い。
現場にいるときは「常に吸収してほしい」ということです。
教員になるならないは別として、きっと君たちの為になります。
我々のことを知ってください。
【時間を無駄にしないこと】
上の続きです。
ただぼんやりする、ただ指導案を考える、ただ部活のお手伝いをする。
無駄です。もったいないです。教員はそれぞれが、様々な分野のプロフェッショナルです。
「自分はきっと分かっている」そんなことでもとりあえず聞いてください。現場のプロがどう考えているかを知ってください。
【常に質問を考えること】
更に続きます。
なぜ今、~~をするのか。 常に自問自答して答えを持っておいてください。
あの先生はなぜ、今、~~をしたのか。自分はなぜ、今、~~をするのか。
常に「自分なりの答え」を持っていてください。
そして、出来れば片っ端から答え合わせをしてみてください。
教員は本当に、色々なことを考えて動いています。行動の裏話や根拠が聞けると、面白いと思いますよ。
【授業は精一杯とりくむこと】
授業中、先生が1秒ロスしたら、それは生徒40人分の1秒をロスしています。
1分ロスしたら、計40分を捨てています。
生徒の人生を可能な限り、有意義なものにしてください。
50分の授業をしっかりやり遂げるのはもちろんのこと、
「つまらない時間」を作り出さないでください。全ては生徒のための授業です。
あなたの自己満足ではいけません。
【メモをとること】
君たちの能力を疑っているわけではありません。
残念ながら、我々は外部の記憶(記録)装置に頼らなければならないほど、
多種多様な仕事に追われます。現場のプロでも処理しきれない仕事量が降ってきます。
改善を試みていますが、悪しき風習なのです。
ですから、無理をせずに必ず記録しておいてください。
聞いて、忘れて、思い出してください。
外部記憶に残すことで、客観的に振り返ることも出来ると思います。
【高校時代の先生、もしくは授業を覚えていますか?】
それは良いものですか? 悪いものですか?
それは何故ですか?では、あなたはどうしますか?
【自らの実体験から理想像を作れ】
「理想の教員像」を作り上げてください。そして、その理想像をロールプレイしてください。
あなたが思う「理想の教員」になりきるのです。
教育実習では、「教員になる、ならない」は別として、
「僕の考えた理想の教員(像)」を完成させてください。
そして、君たちが将来、就職先を決めるそのときに、
その「理想像」になりたいかどうかを考えてほしいのです。
寝ぼけ頭でツラツラと。整理して伝えなければならんなあ。
こんな感じで良いんだろうか。許されるのこれ。やり過ぎ?抜けとか、ある?
ガンバレ未来の私zzz
涙がでるほど感動した!
こんなに立派な理念をもてるなんて母は幸福を感じます。
ただ、この情熱をもった教員って全体の1%いるのか?と疑問です。
時代が違うのか運がなかったのか、子どもだったので気づけなかったのか分かりませんが、経験則としてそんな疑念を持ちました。
でもいい!理想を語れ!理想も語れない大人が言い訳しながら子どもを追い詰めるんだ。
(・・・まあ、それも学びなのかなと最近は思うけれども、ヒトそれぞれだものねw)
無理せず、ほどほどに頑張れ!
あんがとー。
いや勢いで書いたから・・・自分でも読み直すの恥ずかしいし読まない。
わりとこの職業は、情熱持ってる人います。
1%いればいいよなって思ってたけど、中に入ってみると10%~20%くらい、います。
でも、生徒の前でそれを見せるかどうかは別なんだよなあ・・・。
先生もなかなか捨てたもんじゃないっす。