プログラミング教育について3

いい感じで混沌としてきました。
ぶっちゃけ誰かに伝えるってよりも、自分のアウトプットとして書いてます。
いつか見るかもしれない人に対して謝っておこう。ごめんなさい。

さて、いよいよ小学校編です。私は高等学校の教員なんですけども、この「義務教育との考え方の違い」みたいなやつに結構悩まされています。世界が全然違うんですよね。いつかどこかで、小学校の先生でかつ、情報教育について関心のある人と出会えれば色々話をしてみたいんですが、なかなかそんな機会もなくて。

 

小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について

前述の資料に

各教科等の特質に応じて、児童がコンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得するための学習活動や、プログラミングを体験しながらコンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動を計画的に実施することを明記(小学校学習指導要領総則)

なんてことが書いてあります。

・まずはキーボード使えってことかと。

「情報学」の歴史ってまだまだ浅いっていうか、生まれたばかりなんですよね。著名な先生方が必死に(?)定義している最中です。で、その有識者会議みたいな所に顔をだしては色々話をしてくるんですが、よく言われるのが「高校でキーボードを習得させてくれ」なんですね。お偉い所に行けば行くほど言われる気がします。ちなみに高校教員である私からすると、「高校に入る前にキーボードくらい慣れてくれ」です。

要はですね、情報学だとか、プログラミングだとかいう前にですね、入力デバイスの一つや二つ使えないと話にならないんですよ。数学とか英語とか、理科でも社会でも、なんでもいいんですけど。鉛筆・シャーペン使えないのに、どうやって勉強するの?という感覚です。PCに限らず、人類は今後間違いなく計算機を頼ります。ありとあらゆる場面で頼ります。それが通信技術だったりAIだったりロボティクスだったりとまあいろいろあるんでしょうが。絶対使います。現時点で恩恵にあやかっていない人類なんて、どこぞの民族ですらまずいません。携帯持ってます。

だってのに、日本にはいまだ「キーボードなんて覚えても仕方ない」なんていう人がいる。

・音声入力になるだろう
・フリック入力になるだろう

いや別にその流れは否定しませんけど。この記事だってスマホとGoogleに頼れば音声のみで書けますけど。じゃあ音声デバイスの環境が整ってるの?タッチパネル環境が整ってるの? あなたの学校にすらその環境は無いでしょうよ、と。
別に鉛筆だろうかシャーペンだろうが、万年筆だろうが、なんでもいいんですよ。入力デバイスさえ使えれば。最低限、読み・書き・計算が出来るように、読み・書き・そろばん・キーボードという感じで、覚えさせてきてほしいんですよ。

長くなってしまいましたが、キーボードにおいては

小学校では「触っておいてね」
中学校では「普通に使えるようにしてね」

になってくるんじゃないですかね。ちなみにそれでも配列が~とか音声が~とかいう人もいるんでしょうが、本当に何でもいいんですって。コンピュータに指示が出せれば何でもいいです。キーボードが汎用性に優れてるだけですから。別にQWERTY配列じゃなくてDvorak配列だろうがAZERTY配列 だろうが親指シフトだろうが。なんでもいい。鉛筆のメーカーなんて気にしないし、芯の硬さも気にしない。求めるのは「書ける事」

熱が入ってしまいました。

・プログラミングを体験しながらコンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力

とありますが、熱が入りすぎた(長くなりすぎた)ので次回に回します。

 

Next:プログラミング的思考
参考資料:小学校プログラミング教育に関する概要資料 (PDF:508KB)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1375607.htm

プログラミング教育について2

このサイトってとりあえずWordpressでも使っておくかみたいな時代に取り残されつつある考えで作ったんですけど、改行バランスとか気を付けないとすごく見辛いですね。つまりデザインが ヒ ド イ 。 これなら2000~2008年?頃に流行した日記サイトのほうが100倍マシな気も。

小難しいことはさておいて、まずは下の画像をご覧ください。文科省が発表している新学習指導要領(H29年3月告示)の資料です。相変わらず日本の役所ってのは・・・

情報教育・ICT活用関連部分のポイント

仕方ないんですけど、言い回しとか。もうちょっとこうなんか、何とかしてほしい。まあ細切れにして考えていきたいと思います。

・情報活用能力を、言語能力と同様に「学習の基盤となる資質・能力」と
位置づけ

総則において、児童生徒の発達の段階を考慮し、言語能力、情報活用能力(情報モラルを含む。)等の学習の
基盤となる資質・能力を育成するため、各教科等の特性を生かし、教科等横断的な視点から教育課程の編成を
図るものとすることを明記。

まずはここから。いやこれ、判ってましたけどすごく面倒くさいですね・・・深夜だから出来る作業だ・・・(現在01:25)

【学習の基盤となる資質・能力】 ってのは「児童生徒の発達の段階を考慮し、言語能力、情報活用能力(情報モラルを含む。)等」のとこですね。書いてあるし。じゃあそれは何だってことですが。

教員になってよく、「言語能力」って言葉を聞くようになりました。これ凄いアバウトでもうちょっと明確に定義してくれよって良く思うんですが。私の理解ですと下記のとおりです。

・哲学などでよく言われますが、大抵の思考は言語を通じてなされます
・新たな情報を読み取り、既存の知識と結びつけるにも言語を利用します
・他者との通信も基本的には言語を介して行われます。

要は思考のレパートリーを増やしていこうみたいな感じでとらえてます。言語能力の育成。(違っていたらごめんなさい。むしろ指摘して下さい本当。誰か私を教育してくれ!)

で、そのあとの【情報活用能力】ですが、得た情報をいかに効率よく使っていくか。という意味合いが強いのかなと思っています。「活用」というのがそのままオブジェクト指向のメソッドに近いものがあるのかなと。別にKJ法のジャンル分けとかでもいいです。整理術みたいな。なんとなく感覚であーすればこうだよね。みたいな所を能力としてしっかり把握していこうよ、みたいな。日本語ってなんでこんなにあいまいなんでしょうね・・・

 

ICT環境整備については以下略で。

Next:小学校段階におけるプログラミング教育の在り方
参考資料:小学校プログラミング教育に関する概要資料 (PDF:508KB)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1375607.htm

プログラミング教育について1

プログラミング教育というワードについて今後様々な場面で説明出来るようになっておかねばということで、自分用にまとめていきます。

なお、この記事を投稿する前段階において、私の理解だと

・プログラミング教育とは(物事を)構造的に理解する力を鍛えることだと思っています。

ありとあらゆる事象において、~~はこんな仕組みで動作している、という事を想像ないし把握する力。把握出来れば改変も出来るわけで。また、それらを組み合わせて応用することも出来るわけで。ここら辺はオブジェクト指向や関数と相性がいいよねって感覚です。

・コーディングを通じてロジックを鍛える。
・メソッド(method)を通じで活用する力をつける。
・ソートを通じてオーダー(作業量)の考え方を身に着け、短期・長期的な運用時の効率を考える。
・様々なコードに触れ、柔軟な(多種多様な)発想に慣れる。

とか。

まあこんな感じで探せば色々出ては来るんですが、ポイントは「発達段階」と「教育課程」にあるかなとも思っています。情報科に所属している自分にとっては、上記のスキルが私生活で私を助けてくれているかなんて、考えるまでもないんですが。

それをどう伝えるかっていうと難しいんですよね・・・だって感覚ですし。こちとら物心ついたころからこの界隈にドップリ浸かってましたし。
子どもたちの発達段階に応じて、どのように伝えていくのが良いのか。
また学習指導要領における位置づけと照らし合わせて、他の先生方にどのように理解してもらえばいいのか。

そこら辺をこれからしっかり考えていかないとなあ(遅い)。なんて思いながら。

Next:新学習指導要領をベースにいろいろ考えていきます!
参考資料:小学校プログラミング教育に関する概要資料 (PDF:508KB)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1375607.htm